舟木一夫
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2015-10-22

舟木一夫という歌手は「さわやかなイメージ」を持っていた。「高校三年生』や『修学旅行』などの曲が全国に響き渡った。天地真理の男性版と言うと恐らく舟木一夫になるのではないか。

この曲が一斉を風靡したのは、私が小学生の6年生ぐらいの時だった。小学生が高校生になった自分を意識することは難かしくて、当時の自分にとっては、高校三年生は途方もない未来のことのようだった。

自分が高校三年生になった時は、舟木一夫の歌にあるような高校三年生になったのだ、としみじみ思った。しかし、高校生時代は、特にロマンティクなこともなくて、平々凡々に過ぎていった。

女生徒たちが舟木一夫に憧れてブロマイドなどを持っていたことを記憶していた。「さわやかさ」「清潔さ」「明るさ」が舟木一夫のイメージであった。

それから、かなり経ってから、これは自分の記憶で不正確かもしれないが、次のような内容が書かれた雑誌を読んだことがある。「舟木一夫が財政的に行き詰まり豪邸を手放して、質素な家に移り住んだ。その時に子供からどうして引越しをするのか、と聞かれて舟木一夫はとても辛かった」という記事であった。

あれだけヒット曲を出してお金もたくさん持っているだろうし、また舟木一夫には贅沢をするというイメージはなかったので、あれ?と思った。人に騙されたのかな?と思ったぐらいである。

しかし、近年は懐メロの番組に出たり、カラオケでも彼の曲が人気があるようで、舟木一夫は健在なりとの印象を持っていた。

ただ、天地真理に関する『週刊新潮』の記事から芸能人でも老後は苦労することはあるようなので、舟木一夫はどうなのか、とふと思い、Wikipedia で見てみると舟木一夫に関して以下のような記事があった。

1969年までは名実共に高い人気を保持していたものの1970年に入ると、かねてより多数出演していた歌謡映画が廃れ、TVドラマへの需要が無くなり、それに追い討ちを掛けるが如く歌謡界の変化に伴い表立った仕事は激減し舞台と地方公演が主な活動の場となってゆく。それゆえに1970年と1971年と1972年に自殺を図るが未遂に終わったり、1973年に心身の不調のため翌年まで10ヶ月間静養することとなる。

三回も自殺未遂をしたとは驚いた。私の印象では、一時の浮き沈みはあるが、例えば、豪邸を手放したりすることはあっても、基本的には恵まれた充実した人生を送ってきたと思っていたからである。

舟木一夫も今年で71歳になる。かれのオフィシャルホームページもある。これを見ると、この数年は年齢のせいもあって活動はストップしているようだ。ただ、きちんとした音楽事務所に所属して、レコードなどの収益はまだあるだろうから、天地真理と比べれば、財政基盤はしっかりとしているのではないか。(追記、2016年11月11日、舟木一夫のオフィシャルホームページがなくなった。理由は不明である)

青春時代に「さわやかさ」で売り出した二人の歌手、舟木一夫、天地真理、だが、時の流れに翻弄され、いつまでも若さとさわやかさを保つことはできない。しかしファンの心の中には、いつまでも彼らの「若さ」と「さわやかさ」が残っているのだ。

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