自民党の二階堂俊博幹事長が今回の台風19号に関して「まずまずに収まった」という発言をして批判を浴びている。ただ、批判を誘導しようとして、マスコミがこの言葉を示しているとも言える。案の定、Twitter などでは二階堂氏の発言に関して「けしからん」という反応がたくさん出ている。

私の昔の思い出を語れば、昔の台風はそれこそ大変な被害が出た。室戸台風、伊勢湾台風などが思い出される。防水に対する対策が現在ほど強固でない時代は、大型台風で数千人以上がなくなったのである。今回の台風はそれらに負けない規模の台風であると言われて、マスコミなどでは、東京の低地帯は相当の地域が水に浸かり、犠牲者が8000人以上だと予想していた。

思ったよりも、犠牲者が少ないと感じたのは事実であろう。現在80歳の幹事長は、過去の台風を経験してきているだろうから、相当の犠牲者が出るだろうと覚悟していたのであろう。そのために、思わず安堵の表現となったようだ。

結局は、治水に関する対策が何度も行われてきて、氾濫を防ぐ手立てが行われてきた。隅田川や荒川などでも、氾濫や堤防の決壊はなかった。これは良しとすべきだろう。

今回の台風からでも、たくさんの教訓が得られたことと思う。さらに防災意識を高めて、災害に強い日本へとさらに変貌してゆくことを望む。

息子は墨田区に住んでいる。今回は浸水を恐れて、岐阜へ避難してきた。結果として、墨田区は大ごとに至らなかったので、ホッとしている。今日はこれから、新幹線で東京へ戻るのだ。

さて、被害を受けた地域だが、政府は公共工事などで、防水工事などを進めて、防災に強い地域へと変化してゆくことを望むのである。

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