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もう6月だ。後、三週間ほどすれば、一年で一番昼の長い夏至である。そこからは、また昼が短くなってゆく。自分にとっては、春分、夏至、秋分、冬至が大切な季節の切れ目だ。3か月ごとに大切な区切りが現れる。
自分の年齢は69歳である。今年の秋には70歳になる。自分の肉体は70歳に急速に向かっていると考えると、やはり感慨無量だ。70歳と言うのは「古希」と言って、古来、この年齢まで到達した人は稀であるという意味だ。
自分が明治や江戸時代に生まれていれば、もう60歳前には死んでいただろう。織田信長の頃は人生50年であったのだ。この69歳という年齢は、もうおまけの人生なのだ。
現代の医学技術の発展はありがたいが、それにしてもこの歳になると一年のたつのが早すぎると感じる。もう少しゆっくりと、小学生の頃のゆったりとした時間の流れを懐かしむ。だが、それは叶えられない希望であろう。
古希になっても、元気で、人に迷惑をかけないで、生きてゆきたい。