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『愛の渦巻』と『娼年』という映画をNetflixで見た。普通の映画と成人映画の境界線上のような映画である。家で家内と一緒に見るのは恥ずかしい。家内は私が70代にもなって、こんな映画を見るとは予想しないだろう。家内は呆れるかもしれないと思い、私は、こっそりと視聴した。
『愛の渦巻』は主人公は、門脇麦が演じる女子大生である。どちらかというと地味な女の子が、自分の殻を破りたくて乱交パーティに参加するというストーリーだ。相手のニートの青年は池松壮亮が演じている。二人とも暗い性格で、現代社会のはみ出し者である。テーマは二人が日常性を何とか越えることができて、再生へのきっかけができたと言う話だろう。途中で早送りした部分もあったが、監督の意図したことは何となく分かったように思える。
『娼年』は、 松坂桃李が演じる大学生が身体を売るという商売をするかたわら、さまざまな性のあり方を学んで行くという話だ。様々な女性と出会って身体を重ねることで自分を成長させて行くというストーリーだ。人前で、こんな演技をするなんて、俳優さんも大変だろうと思う。松坂は、この様な映画に出ることで、自分の演技に磨きがかかり、自己の成長につながるのかな。
両方の映画とも監督は三浦大輔だ。性の描写を通して、現代を生きる人々の渇きを描いているのだ。そのメッセージは人々に伝わったように思えるが、私自身に関しては、70歳という年齢ゆえに、感受性がにぶくなっているので、見落としたメッセージも多いようだ。自分が30代ぐらいで、感受性が豊かであればと願ったのだ。