2016-08-03
「小倉優子の夫と事務所後輩アイドルの“ゲス不倫”撮!」というタイトルの記事が出た。小倉優子(32)の夫で、SMAPのヘアメークなども担当するカリスマ美容師(45)が、アイドル女性の自宅へ通う様子を週刊文春が撮影した。
小倉優子は現在2番目の子供を妊娠中である。自分の家の近くに焼肉屋があり、そこは小倉優子の焼肉屋というような看板がかかっていたように記憶している。ネットで調べるとだんだんとこのチェーン店は数を減らしているそうだ。
カリスマ美容師であるが、これは文春が勝手に大げさに付けた名前であろう。有名人の夫であるが、芸能人ではない普通の人だ。普通人も文春の犠牲者になるのだと驚いた。この人の実名も、その不倫相手も実名が報じられて、二人とも受けた社会的な打撃はかなりのものであろう。
週刊文春の編集部で働く人や、親会社である文藝春秋社で働く人も、本当は、いろいろな女性問題を抱えているのであろう。しかし、それを報じることはない。自分たちの場合は、知らん不利である。もちろん、これは当たり前だが。
さて、マスコミが不倫問題を好んで報じるのは、不倫に対して社会的な義憤を感じているからではなくて、そのような記事を読者が喜んで読むからである。つまり売り上げが伸びて、みずからのボーナスの支給額が増えるからなのだ。
鳥越俊太郎がサンデー毎日の編集長であった時は、時の宇野宗佑の愛人問題を糾弾したが、みずからのセクハラ問題には選挙妨害である、とコメントするだけで、詳しい内容には触れることはなかった。
ダブルスタンダードはどこにもある。社会的正義を高々と唱える人も自分のことになると、途端に歯切れが悪くない。これが社会の真実なのだ。
さて、私のように年金生活者になると、もう怖いものがないという気がする。失うものがないのである。何でも見えてくる感じがする。一通りの人生経験を積んだのであるが、自分が何かの中心で活躍することはない。これからは常に脇役なのである。脇役であるからこそ、見えてくることがたくさんあるのだ。
ところで、今週号は中吊り広告に文春オリンピック37本と打ってある。37本もスキャンダルを集めた文春の努力(えげつなさ)には脱帽の至りだ。