クリスマスの季節になった。デパートに行くと、クリスマスの音楽が聞こえる季節になった。自分はキリスト教の信者ではないが、何か浮き浮きする季節になった。さて、この時期では、二つの植物が目立つ。花屋に行くと、シクラメンとポインセチアが目立つのだ。

シクラメンは和名は「ブタノマンジュウ」と言うそうだ。シシリー島では豚がその球根を好んで食べるので、そのような名前が付いたと聞いた。これは面白い。布施明がいくら情熱的に歌っても、「ブタノマンジュウのかほり」では、この曲はヒットしなかったろう。

名前はとても大事であることがわかる。布施明・小椋佳のおかげで、シクラメンという名前にはロマンティクな雰囲気がすっかり結びついてしまった。

ポインセチアはほとんどが、いや全部が、真っ赤な色をしている。お店で見る姿はとても鮮やかだ。家内は時々クリスマスのシーズンに一鉢ほど購入しているが、数ヶ月で色あせるようだ。でも、その間は家族全員の目を楽しませてくれる。

原産地はメキシコの花である。伝説がある。「幸せのレシピ集」というサイトで知った話なので、そこから引用する。http://hinto.hateblo.jp/entry/2015/12/05/080000_2

とある田舎暮らしの少女は、
クリスマス・イブの夜に神妙な面持ちで過ごしていました。
教会に飾られているイエス像に捧げる贈り物が何もなかったからです。
教会へ向かう道すがら、
貧しくて小さな贈り物すらできないと悲しんでいる少女に、
ある少年が言いました。

贈り物が何であったとしても、
愛をもって心から贈るなら、
どんなにささやかな贈り物でもイエスは受け取ってくれると思うよ。と。

その言葉に勇気をもらった少女は教会の庭で雑草を集めました。
その雑草を紐で縛り、小さなブーケを作ったのです。
大したものではないけれど、その小さなブーケに自分の心を込めました。
少女が雑草のブーケを手に祭壇に近づくと、
村人の中には、聖なる御子に雑草を贈るなどもってのほかだと
少女の事を非難する人もいました。

それでも、少女はこの雑草のブーケを贈る決め
教会の前まで行くと膝ま付くと、そのブーケをそっと置きました。

すると、その少女が作った雑草のブーケが突然、
真っ赤な花に変わったのだそう。
教会に集まっていた村人たちは口々に「クリスマスの奇跡だ」と言いました。
というお話です。

メキシコでは、このような伝説がある。真っ赤な原色だ。とても鮮やかな色だ。シクラメンはこれほど赤くはなくて、やや紫色がかっている。

だれかが、「ポインセチア」を題材にした歌を歌えばヒットするのではと思う。「ポインセチアのかほり」というような曲はどうか。でも、この花は匂いがないな。「ポインセチアを君に捧ぐ」などはタイトルとしては抜群だ。あとは、誰かが作詞作曲すればいいだけだ。

photo credit: Jorbasa Farbenpracht – blaze of colour via photopin (license)