ネットサーフィンをしていたら、SNOW WHITE へようこそ!というサイトを見つけた。それを読んでいたら、天地真理が51歳の時に声優の仕事をしていたことを知った。『エーミールと探偵たち』というドイツ映画の日本語版の吹き替えを担当したのだ。

この本のドイツ語の原題は Emil und die Detektive である。むかし、この本をドイツ語で読んだことがある。辞書を引き引き、苦しみながら読み、何とか最後まで読み切ることができた。外国語の本を読むことは、多くが途中で断念したのだが、最後まで読み切ったこともあり、この本に対して自分の思い入れはかなりある。

ドイツで田舎から上京した少年が列車の中でお金を盗まれる。それを訪問先であるベルリンの子どもたちの手を借りながら盗まれたお金を取り戻す話である。戦前のドイツのお話で、ベルリンの町は第二次世界戦争でほとんどが廃墟となったが、戦争前の美しいベルリンの町を想像しながら、ストーリーを読んでいったことを思い出す。

天地真理が声優とのこと、さて、吹き込みは誰の担当だったのかな、と知りたくなった。それでWikipedia 「 エーミールと探偵たち (映画)」の項目で映画の吹き替え役の日本人の一覧表を見つけたのだが、その中には天地真理の名前はない。下のスクリーンショットを参照のこと。

 

これはどうしたのかと思う。それで、ネットでいろいろと調べてみる。『エーミールと探偵たち 日本語吹き替え版』30点、というサイトを見つけた。これは、映画評論家が映画の批評をおこなっているのである。この評論家は、天地真理の声にもコメントしており、残念ながらそれは酷評であった。

このコメントでは、「この映画は声優のプロは二人しか使わず、あとは全員が素人を使用している」と述べていて、「そのことはよくない。やはり、声優のプロを使うべきだ」と述べている。

Wikipedia の方では、日本語の吹き替え担当者はプロの声優である。なぜかよく分からない。

1回目は天地真理を初めとするグループで吹き込んだが、加えて、プロの声優が吹き替えをする改訂版が発売されたのか?ちょっとしたことであるが、自分は気になる。今後の検討事項だ。