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この数日、Hulu で『君の名は』を見終わった。結論的に言えば、面白かった、見てよかった、感想を思いつくままに箇条書きにすると、以下のようになる。
(1)昭和の光景が見られる。道路は舗装されて無くて、車の数も少なくて、緑多い当時の日本の姿が見られる。
(2)主人公の佐田啓二と岸恵子のロマンスが美しい。二人のすれ違いが多いが、これはドラマであり、視聴者を引きつけるための方法だが、ちょっとやり過ぎだ。
(3)摩周湖が美しい。当時の摩周湖は観光ずれしてなくて自然が残っていて素晴らしい。北海道全体がそのような感じだ。
(4)主人公の二人がモテすぎる。これは不自然だ。たとえば、佐田啓二に恋するユミは途方もなく情熱家であり、失恋したすえに湖に身を投じる。それほどまでに恋するものか、このあたりの感覚は私には分からない。
(5)ネタバレになるが、最後には岸恵子が病気になり、病床で佐田啓二と死の別れかと思ったが、最終的には生きて二人は結ばれた。これは私自身もホッとした。最近は、主人公が病死する映画、『トイレのピエタ』『世界から猫が消えたなら』を見ていたので、結末は救いがあってよかった。
(6)タバコをよくみんな吸う。ピースは両切りなので、吸う前にとんとんと机に叩いて吸っている。自分もそうして両切りのタバコを吸っていたから懐かしい。
(7)お客さんがくると水をコップに入れて出す。今はジュースやボトルのお茶か、当時と比べるとちょっと贅沢になっている。
(8)夏は、団扇で扇いでいる。エアコンはその当時はない。
(9)二人は互いが運命の人だと思っている。運命の人へまっしぐらだ。こんな映画を見たら、運命の人がこの世に存在して、その人と結婚する以外の選択肢はないと考えてしまう。こんなドラマを見続けると、晩婚、未婚化はつながる。運命の人などは存在しない。存在するとしたら、互いの関係性の中で作りあげてゆくものだと思うのだが。
こんなところが感想か。