昨日、『ゼロの焦点』の映画(1961年版)をHuluで見た。結論的に言うと、期待はずれであった。松本清張の原作を40年ほど前に読んだことがあった。その時とは話が異なっている。前半までは同じだが、後半は異なっている。原作はすっきりと結末へと進んでいったのだが、映画では、突然の締まりのない終わり方のように思える。推理を解いてゆくという醍醐味が味わえない。

映画を見てから、原作を再度読みたくなり、kindleで購入して読み始めた。ほとんど忘れたようだ。昨日は少々読んだのだが、読んだとこまでは、原作と映画は内容は同じであった。これからどう異なるか読むのが楽しみであった。

ただ、映画で楽しめた部分も多い。それは自分が石川県の能登半島出身であることと関連する。子供の頃の能登半島の思い出が画面で出てきて懐かしかった。クライマックスの場面である能登金剛は自分は何回もおとづれた場所である。子供の頃から、ここが有名な小説の舞台であることは知っていた。

あと、金沢駅の姿も懐かしい。駅舎は当時は平屋で、周辺の家も木造の平屋ばかりであった。今は再開発されて格好いい門が南口にある。なお、当時は地下にも土産物店やレストランがあったが、今は百番街として地上に移ったのだ。

貧しい民家が並ぶ能登のイメージだ。昭和の30年代の日本はまだまだ貧しかったように思える。現代の能登半島は、豊かになったが、過疎化に苦しんでいる。

北陸の冬は確かに陰気だ。今は自分は太平洋側に住んでいるが、冬に雪の降らないのは本当にありがたい。でも、夏や春は素晴らしい。自然に恵まれて楽園みたいなところだ。

 

テレビドラマ『GTO』は数日前に見た。忘れないように印象を書いておく。熱血溢れる青年教師がワルたちに希望を持たせて学校全体を変えてゆくという話である。主人公は反町隆史である。私はこの人を「はんまち」と読んでいたが、40代の知人の女性から「そりまち」と呼ぶのだと訂正された。漠然と知っていた俳優であり、共演していた女優、松嶋菜々子も知らなかった。二人が後日、共演したことをきっかけとして結婚したと知って、お似合いの夫婦だなと感じたのだ。

荒れていた学園を破天荒の教師の活躍で生徒も同僚の教師の意識改革をするというテレビドラマだ。長いドラマでもまとめて見ることができるなんて、ありがたい。いちばんの印象は松嶋菜々子がふっくらとした素敵な女性であることだ。