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2015-10-01

私の親戚だがある女性がいる。彼女は若い頃はとても美しかった。話は上手だし、頭の回転も早い。社交上手で交友も広かった。若い頃にある金持ちの男性と結婚した。子供はいなかったので、彼女の情熱は次第に身を着飾ることに向けられるようになっていった。

高級レストランに行く。ゴルフをする。宝石を買ったりする。段々と浪費グセの程度が高まっていった。衝動買いをする。毎月生計費としてかなりの金額を旦那さんから支給されるのだが、それでは足りない。クレジットカードを使う。カードの精算の時になると旦那さんが青くなる。旦那さんは私にも何回か愚痴をこぼしていた。

彼女は消費者ローンにも手を出す。人からも金を借りる。我が家からも25万ほど借りていった(まだ返してもらっていない)。ついに旦那さんは離婚届けを出してしまった。私自身もそこまではすまい、と思っていたが、いざ離婚になった時は本当にぴっくりした。彼女の方はもっとびっくりしたであろうが。

それからが彼女の人生の転落の始まりであった。手切れ金をもらう。しばらくはその手切り金を昔の感覚で使っていく。彼女は最初は強気であった。中年であったが、まだ美しい。次から次と男が寄ってくる。本人はその気になればいつでも男は見つかると考えていた。しかし、そうではなかった。独身で金持ちである程度の知性の持ち主はなかなか現れなかった。彼女が結婚してもいいと考える男性は見つからない。

ある既婚の男性と付き合い始めた。男性は古女房とは別れると約束してくれたようだ。しかし、男性にとっては、いざそんなことをしようとしても、子供達は大反対する。男の親戚も必死で説得する。中年の男女が新しい生活を始めようとするのは難しい。結局はその男性は去っていった。

彼女は自分で働かなければならなくなった。生活保護をしばらく受けていたが、今はある施設で働いている。少ない給料でキツイ仕事をすることに未だに納得できないようだ。問題は年金をかけていなかったことだ。そして、若い頃の美しさは苦労のために色あせてしまった。これからの将来の展望が開けない。身体が動くうちはなんとかなるが、健康を害したりしたらどうなるのか。

彼女は社交家で知人・友人も多かった。しかし、いまではそのような交友を切って静かにしている。昔の華やかな時代に付き合った知人たちと会うのが辛いそうだ。

そう、私の経験からも、同窓会に出てくる人はある程度の社会的成功をおさめた人ばかりである。うまくいかない人は恥じて隠れている。

彼女がいつまでも若くて美しかったら、付き合う男性には困らなかったかもしれない。下心のある男性はいくらでもお金を出しただろう。しかし、若さと美しさはいつかは消えてしまう。やはり何か定職というか仕事のスキルを持たなければならない。彼女は専業主婦としての経験だけであり、身を着飾ることに情熱を傾けていた。そんな日でも油断しないで、こっそりと貯金をしておくとか、何かあった時でも生きていけるだけのスキルを身につけておくべきであった。

私の身の回りの親戚や知人たちでも、そのような例をたくさん見つける。とても他人事とは思えない。さて、私はもうじき年金が満額もらえるようになる。家のローンは終わっているので、贅沢さえしなければ何とか生きていけるだろう。あとは健康に気をつけて、静かにひっそりと生きていきたい。

photo credit: PDX Pioneer Place Mall 76 via photopin (license)
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