『テセウスの船』というドラマをHuluで視聴した。Huluでは、ドラマを全部通して見ることができるのでとても便利だ。NetflixとHuluの二つを契約しているが、おかげで楽しめる映画やドラマの範囲が広がって楽しい。ゴールデンウイークも家でテレビを見て過ごしたい。

実は、NetflixとHuluで邦画やドラマを見ているが、ちょっと飽きていた。最初の15分がつまらないとすぐに他のドラマや映画に切り替えるようになっていた。このところ、最初の15分を越えても見たい番組がなくて困っていた。しかし、『テセウスの船』だけは最初から引き込まれて、この二日ほどかけてずっと最後まで見てしまった。

謎解きが最大の魅力だが、家族愛や俳優の名演技もあって、なかなかの名作だと思った。毎回、次のエピソードはどうなるかハラハラして見ていた。

実は、このドラマで主人公である田村心を演じる竹内 涼真(たけうちりょうま)という俳優を知らなかった。かなり有名な俳優のようだ。そして、彼の演技は、なかなかの名演技と感心して見ていた。長身でイケメンの青年である。女性ファンも多いだろうと思われる。

問題点が一つある。このドラマは人気作となったのだが、見ていた若い女性たちは理想像として竹内涼真の姿が植え付けてしまう。若い女性たちはこのレベルの男性でないと恋人や旦那としたくないと考えてしまう。理想像が高くなりすぎてしまう。これは問題点だと思う。男性の中で最高峰に達する若者をスクリーンに登場させて、その魅力を発揮させると、視聴する女性は現実を見れなくなるのではないか。

若い女性は結婚相手として、身長が180cm以上を望む。しかし、現実にはそれくらいの高身長の男性は少ない。もしも、大半の女性がそんな相手を望んだら、競争率が高すぎて、結果としては独身、独り身を貫き通す人が増えることになる。理想と現実は異なるとは頭では分かっていても、身体に染みついた理想の異性にたいする価値観は、そんなに変化することはないだろう。

このブログで何が言いたいかというと、あまり美男美女ばかりが映画やドラマの主人公だと現実離れしているので、時には普通の人にも主演するチャンスを与えたらいいのでは、ということである。

テセウスの船