映画『神様のカルテ』を見た。感想だが、自分はあまり高く評価はしない。内容が、あまりにもきれい事をならべすぎているからだ。

(1)主人公の櫻井翔は若手の医者だが、大病院からのお声がかかっているのに、それを断り、地方の一病院で働くことを選ぶ、そんな選択はあるのか?大病院での仕事が大変だから、仕事の楽な地方病院を選ぶというのならば分かるが、一人の患者に寄り添うために地方病院に残るということは現実ではあり得ない。それで、見ていて馬鹿馬鹿しくなった。

(2)櫻井翔が寄り添うことになった患者は加賀まりこが演じる末期ガン患者だが、その患者に寄り添って、その患者の誕生日に参加するために、大病院での研修と不参加として、大病院の先生方を怒らせる。自分の肉親の病気ならば、そんなこともあるかもしれないが、一患者の誕生日に参加するために、研修を休むなどは考えられない。

(3)加賀まりこを屋上に連れて行って、病院のスタッフたちが外の景色を見させる。そんなことがあるのか。スタッフは忙しいはずだ。そんな時間があれば、横になって身体を休めていたいはずだ。一介の平凡な高齢の女性にそこまで寄り添うことがあるか。

(4)とにかく、櫻井翔の加賀まりこへのより添いの強さが不自然で見てて違和感ばかりいだいた。

(5)テーマ音楽は素晴らしい。辻井伸行が作曲して演奏したものである。これは素晴らしい音楽だ。

○『神様のカルテ』は、小説では、もう少し自然にあらすじが流れていくのだろうか?とにかく、この映画では話の流れが不自然でイライラしてしまった。この映画には続編があるようだが、それはもう少しは自然かな.見てみようかな。また、ドラマ化もされているようだ。

櫻井翔が主演した『ラプラスの魔女』も先日見た。これも映画では省略しすぎているのか、話の流れに納得がいかない。と言うことで、この映画も低評価をつけたい。

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