2016-05-25

最近のニュースで注目を浴びたのは、女性アイドルがファンの男から刺されたというニュースである。21日の午後5時に小金井市で事件が起こった。女性はアイドル活動をしている冨田真由さん(20歳)という人である。犯人は岩埼友宏(27歳)という無職の男性である。

女性アイドルには怖い時代となった。ファンのためには、ある程度は自分自身を露出しなければならない。握手会とかライブ会場でのファンとの交流とか、ある程度は避けれらないイベントだ。しかし、そうすることで、危険な人物と遭遇するチャンスがある程度は出てくる。

昔ならば、アイドルは舞台の上で歌い、一般の人との直接的な接触はなかった。ファンが舞台裏で待ち構えていても、直接に声掛けするのは難しくて、さっと車に乗り込むアイドルを遠くから眺めるだけだった。

しかし、今では、アイドルとファンの距離が近くなった。テレビで憧れのアイドルが大写しになる。高性能のテレビならば、皮膚の状態なども大写しになる。また、公式ブログなどでを通して、アイドルがどこでコンサートをするか、どこのお店に行くのかをいちいち報告するようになった。まるで自分の知人であるかのように考えるようになった。そして、アイドルはファンとの同一目線での活動を要求されるような時代になった。

ファンによっては、アイドルを自分の恋人のように感じる人も出てくるだろう。ちょっとしたことでも、恋人に裏切られたような気になることもあるだろう。それでも犯行に及ぶのは普通の人ならば、そんなことはありえない。正常でない人が起こすのだ。

防ぐ方法は、徹底的に私的な部分を隠すことだと思う。自宅の場所は絶対に明かさないこと。ライブ会場へはタクシーで乗りつけること。常にマネージャーと行動を共にすること。しかし、さほど有名でない、金をあまり持っていない駆け出しのアイドルはどうすればいいのか。マレージャーがいない場合でも、母親か兄弟姉妹と行動を共にする、あるいは信頼の置ける男友達に付き添ってもらうことは可能ではないか。

アイドルとして目立ちたい。みんなの賞賛を浴びたい。しかし、十分に犯罪の犠牲者になるのは避けない。二つの相反する条件をこなすには、どうしたらいいのか。解決策はない。