昨晩は、2時間ほどの映画『百万円と苦虫女』を見た。まあ面白かった。最近はHuluで視聴してつまらないと、すぐに次の映画に移ることが多かったが、これは最初から引き込まれて最後まで興味深く見ることができた。

実家を出た後、百万円貯まるごとに住処や職場を変えるという若い女性の物語だ。成長物語だが、自分はこのタイプの物語がいちばん好きだ。ある場所で修業して、次の場所に移る、そこで新たな修業をする。その繰り返しで自分が成長して、自分自身を再発見するという内容だ。『星の王子様』も同じような範疇に属すると思う。

見始めてしばらくは、主人公の女性は黒木華だと思っていた。でもちょっと感じが異なるので、調べると蒼井優であった。この人の名前は知っていたが、この人の映画を見るのは初めてだった。二人はおでこを出していると雰囲気が似てくる。ネットで調べると、確かに、二人は似ていると述べる人が多かった。

余談だが、黒木華がヘビースモーカーと知って、ちょっとがっかりした。華やかな悪女タイプならば、喫煙は似合うが、黒木華のように地味顔で清楚タイプの女性には似合わないと思っていたからだ。

このところ、たくさんの映画をHuluで見ている。『雲の階段』は興味あるのだが、映画も小説も途中で止まっている。ニセ医者の正体がバレそうなところでストップしている。とにかく、辛くて読めない。自分がこんな立場に立ったらどうしたらいいのか、自己投影して怖くなってしまう。こんなに入れ込んだ映画は珍しいのだ。