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この数週間邦画を見まくっていた。いーや、HuluやNetflixはコストパフォーマンスが素晴らしい。映画館に行けば、一回でも1000円以上かかる。それが、自宅で、これらの動画配信サービスを利用すると、無限に映画を見ることができる。楽しい。途中で休みこともできるし、トイレに行くためにストップすることもできる。寝ながらでも、だらしない格好をしながらでも見ることができる。また、通常の映画館で見ると、最初の30分ほど、拷問的に長い時間、他の映画の予告編を見なければならない。
近頃見た動画の感想を簡単に述べる。
『監査役 野崎修平』は面白かった。見始めてから一瞬も退屈は感じなかった。日本経済をおそったバブル、その後遺症である膨大な債務、これらの影響から離脱すべく銀行がどのようにうごめいているか分かった。織田裕二演じる野崎修平が監査役という実権からはほど近い地位にありながら、実直な正確と正義感で人々を動かして行くストーリーである。私自身も若い頃に企業に勤務したことがあったので、監査役があんなに活躍できるはずがない。現実離れしている、と思うが、その点は抜きにしても面白かった。松嶋菜々子が『GTO』の時と変わらず美しさをたもっている点も驚きであった。
『アキラとあきら』は面白い。動画配信サービスの長所というか欠点は、すぐに他の動画に代えることができることだ。つまらない映画はすぐにやめることができる。しかし、実は映画とは最後までじっくり見ないと良さが分からない場合がある。映画館で見るならば、最後まで見てしまうが、途中でやめることができるのはデメリットになることもある。その意味で、この映画は最後まで自分が見ることができたという意味で、面白かった映画だ。二人の若手社員のライバル同士の戦いと成長を描いている。
『フルーツ宅配便』は、見始めたばかりだ。デリヘルサービスで働く男性の目から見た、人間模様を描いている。これは今日の午後にでも続きを見る予定だ。
『メガバンク最終決戦』も飽きないで最後まで見ることができた。東西帝都EFG銀行という3銀行が合併してできた銀行内部での権力闘争を描いている。東西銀行出身の天才的なデーラーである桂部長がどのように動いてゆくか描かれる。外資系のファンドとの株主総会での一騎打ちなどはハラハラして見ることができた。ただ、内容的に、これと『監査役 野崎修平』の話がこんがらがって、どちらがどちらだか分からなくなってきた。
『社内マリッジはニー』は、恋人から振られた女性(松井愛莉)が自棄になり、アプリで適当な男と結婚するが、その男がなかなかの掘り出し物で、幸せになるという話。面白いけど、とにかく現実的にはあり得ない話なので、この点がドラマとしては弱いかな。松井愛莉はとても可愛かったので、彼女目当てに視聴する人もいただろう。
『マリーミー』も、偶然から結婚する男女の話で、これもあり得ない話だ。いまは、途中でストップしている。
『悪魔とラブソング』は、高校生の男女の物語だ。ある学校に転校生がやってくる。その女の子と、屈折したピアノの天才少年のラブストーリーだ。まあ、おもしろい、最後までみることができた。
あと、『エイジハラスメント』と『ハラスメントゲーム』が面白い。前者は年齢による女性差別をおもしろおかしく批判している。後者はコンプライアンス室長の社内でのハラスメント処理に追われる姿を示している。