昨年末に新車アクアを購入した。その以前の車、ランクスはいい車だった。それで12年ほど乗ったしキロ数は14万キロほどだった。でも、そろそろ乗り換えの時期かなと思っていた。

私の経験から言うと、毎年、車が丈夫に高性能になっている。技術の進歩だ。昔の車は10キロを超えたあたりから、故障が頻繁するようになる。しかし、このランクスの世代から頑丈で全然故障しなくなった。私のランクスで言えば、坂道で急にブレーキが効かなくなったことが2回ほどあった。それ以外は特に何もなかった。

しかし、この2回ほどブレーキが効かなくなった事件が自分にはトラウマになっている。そのときは、サイドブレーキを強く引いて車を止めたのだが、下手をしていれば前の車に追突したかもしれない。そのことを思い出して、新車購入を決断したのだ。

昨年末だが、実は自分が新車購入するだけの信用があるかそうか心配していた。ローンで購入するのだが、自分は年金生活者であり、嘱託の仕事も毎年更新という形だ。正規で働いているわけではない。新車購入の申し込みをしたときは、多分、年齢と嘱託の仕事ということで、ローン会社から断られる可能性が高いと思っていた。

ローンの申し込みが無理だったならば、中古の軽自動車を購入するか、あるいはランクスをもう2年ほど何とか使いこなして、そしてその後は自分は免許証は返納かなと思っていた。

免許証を返納するときは、嘱託の仕事も辞めて、あとは自宅に引きこもりで余生を静かに送る、そんな将来を考えていた。

商談の時に、デーラーの人がこれからローンの申し込みをします。30分ほどで結果が出ますから、ちょっと待ってください、と言われた。テーブルの前で、私はどうなるかなと思っていたら、しばらくしてデーラーの人が戻ってきて、「ローンの申請が通りました」と言ってきた。

ローンは、頭金が10万円で、毎月2万9千円を支払う。5年払いだ。5年後は残った金額である43万円を一括で支払う、という条件だ。とにかく、通ったのだ。こんな自分でもローンが通るのは意外な気もする。自分の年齢は60代後半であり、消費者ローンなどは年齢制限で申し込み自体ができない。でも、意外と自分は今まで堅気に暮らしてきたので、その点が評価されたのかなと思ったりした。

ただ、通ったのはいいのだが、車の頭金を支払い、毎月のローンが始まったのだ。ランクスの時は、すでにローンの支払いは終わっていたので、その点は楽だった。

ランクスの車検はこの7月であった。今から考えると、この7月まで引っ張れば、毎月2万9千円のローンを払う必要はなかったのにと後悔することもある。今月ぐらいに購入しておれば、今年の前半にこんなに財政状態が苦しくなることはなかったのにと思うこともある。

でも、今頃になりデーラーに行って、ローンが通らないと言われたら、本当に困った状況になる。中古の軽を買うか。でも50万円ぐらいするだろう。それだけの持ち金はない。中古の軽を購入するくらいならば、ランクスを大事に利用して、さらに2年ほど延長するのも手であったのだ。

今、ブログで見ると車を15万キロ、17万キロ利用している人の話がたくさんさんある。20万キロ以上も使う人もいるようだ。であるから、ランクスを使うのも1つの方法だったのだ。

時々、そんなことを考えるが、このアクアは燃費が良いので助かる。ガソリンスタンドへ行く回数も減った。その点はありがたい。長期的に見れば賢い決断をしたのだと信じたい。

嘱託の仕事もローンが終わるまで、あと5年間は続けたいと思う。自分の健康状態は心配だが、なんとか頑張って働いていきたい。